オートレーサーが身につける装備品
ツナギについて
オートレーサーはレース中、さまざまな装備品を身につける。
まずはツナギだが、オートレーサーの装着するツナギはヘルメットと一緒で、既製品もしくはオーダーメイドのものを着用することになる。
ただし各選手の身体のサイズを測定したうえで作るため、基本的にはフルオーダーになるだろう。
デザインはベースのものをカスタマイズする人もいれば、一から自分でデザインする選手もいるようだ。
デザインを少し足す場合でも、店としては仕上がりのイメージが欲しいので、そのあたりをきちんと伝えると思い通りのツナギができあがる。
ツナギは大きく分けて3種類に分類できる。
袖のあるものと袖のないもの、そして下だけの3種類だ。
ツナギを新しく作った場合、いきなりレースで使用することはまずない。
体に徐々にフィットしていくものだから、まずは練習で何度か着用して自分の体になじませてからレースで着用するのが一般的だ。
レーサーの身を守る胴当てについて
オートレースは時として、事故によって大きな衝撃がレーサーの身体にかかる可能性がある。
命にかかわるような重大な事故の発生する危険性も出てくるので、胴当てを着用してレースに参加するのが一般的だ。
胴当てはいわゆるプロテクターで、レーサーの上半身を保護するための装備品だ。
レーサーの身体を守るために重厚なつくりになっており、実際に手に取ってもらうとわかるが、かなり重たいのが特徴だ。
体にも負荷がかかるものの、自分の身体を守るために欠かせないアイテムである。
レーサーの身を守る肩当について
オートレースの装備品を見ると、レーサーの身体を守るためのものが非常に多い。
胴当てのほかにも、肩当は必須のアイテムといえる。
事故によって転倒する可能性があるが、場合によっては肩を地面に強打する可能性が十分考えられる。
ひどければ肩を骨折したり、脱臼したりする可能性も出てくるため、転倒時に肩にかかる衝撃を少しでも防ぐために肩当を装着する必要があるわけだ。
胴当て同様、肩当もしっかりレーサーの身体を守ってくれる反面、重たいものが中心だ。
オートレーサーがレース時に装着する装備品のトータルの重量は、約10kgといわれている。
これだけの重たい装備を身につけながらレースを展開していくので、レーサーには優れた体力が求められるわけだ。
さらに夏場になると、重さのほかに暑さとの戦いになってくる。
基本的に体を保護するために厚みのある装備品を身につけるので、通気性などは期待できないうえ、暑さでさらにスタミナが削られてしまうだろう。
その中でレースを戦わないといけないので、日々のトレーニングによる強靭な身体づくりが求められるわけだ。