女子初のSG優勝戦進出を果たした佐藤摩弥選手
モトクロスから転向し川口のエースへ
佐藤摩弥選手は、「全日本モトクロス女子選手権」の実力者からオートレースへ転向し、女子選手として初のSG優勝戦進出という歴史的偉業を達成した川口のエースだ。女子選手の募集が44年ぶりに再開されたタイミングでオートレーサーへの道を歩み始め、2011年に31期生としてデビューを果たすと、すぐに才能が開花し見事な初勝利を飾っている。44年ぶりの女子オートレーサー誕生であり、女子選手初勝利という記念すべき快挙でもあった。
順調に成績を伸ばし、2016年にはG2川口記念で優勝、女子史上初のグレードレース制覇を成し遂げた。男性選手と互角以上に渡り合う姿は多くのファンを魅了し、「サトマヤ」の愛称で親しまれる人気レーサーへと成長している。厳しい勝負の世界で最高ランクのS級に定着し続け、道なき道を切り拓いてきた功績は、後に続く女子レーサーたちの大きな希望となっている。
佐藤摩弥選手のライディングスタイルの特徴
最大の特徴かつ最大の武器は、「カミソリスタート」と称される切れ味鋭いスタート速攻にある。スタートは勝敗を分ける重要な要素だが、飛び出しの速さはSG級のトップ選手たちをも凌駕するレベルだ。特に短ハンデ戦や0mオープン戦では、スタート力が遺憾なく発揮され、1コーナーをトップで旋回して主導権を握るレース展開を得意としている。抜群の反射神経と繊細なクラッチワークから繰り出される速攻は、並み居る男子強豪選手たちでさえも脅威に感じるほどの切れ味を誇る。
先行逃げ切りを勝ちパターンとする一方、近況では道中の捌きや粘り強さも向上してきている。かつては後半に捕まるケースも見られたが、エンジンの整備力向上やタイヤ使いの巧みさが増し、周回を重ねてもペースが落ちにくい走りを身につけた。スタートの一撃で優位に立ち、後続を封じ込めるレース運びは一線級の実力だ。
佐藤摩弥選手はどんな性格?
レース中の鋭い眼光とは裏腹に、普段は非常に明るくサバサバとした性格で、ファンや仲間からの信頼も厚い人物だ。メディアへの対応も丁寧で、トークショーやイベントでは笑顔を絶やさず、熱心に取り組むファンサービスにより老若男女問わず幅広い層から支持を集めている。勝負師としての負けず嫌いな一面も垣間見え、レース結果に納得がいかない時は悔しさを滲ませ、さらなる高みを目指して整備や練習に打ち込むストイックな姿勢はトップアスリートの気概を感じさせる。
プライベートでは愛犬家としても知られ、愛犬と過ごす時間がリフレッシュになっている。オンとオフの切り替えが上手く、精神的なタフさも強さを支える大きな要因だ。休日にはドッグランなどで愛犬と触れ合い、心を癒やすことで、次節のレースに向けた闘争心を養っているようだ。